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第1章 誰でもできる商品開発・製品開発

1-1 考えて工夫することと理解して覚えること

多くの中小企業は商品開発や製品開発を行っていません。なぜでしょうか。商品開発や製品開発は小学生でも主婦でもできるのです。小学生でも特許をとっていますし、主婦は自分が欲しいものを開発するので成功確率が高いです。よって、中小企業でも主婦と同じように消費者の立場で考えればよいのです。中小企業だからといってできないことはないのです。ではなぜやろうとしないのでしょうか。その理由は、できないと思っているからです。つまり、単に気持ち(意識)の問題なのです。

だいぶ前になりますが、毎週火曜日、夜七時に「伊藤家の食卓」というテレビ番組があって、主婦や子供たちが工夫したことを放映していました。これを見ると、自分で工夫したと思われるものだけでなく、いわゆるおばあちゃんの知恵や、誰かから教えてもらったものもありました。

これを専門家と称する人が、「〇〇の法則を上手に利用したものです」などと解説していました。その法則というのが「てこの原理」だとか、「表面張力」などよく知られているものだけでなく、聞いたこともないような法則や原理がありました。実際に、主婦や子供たちが、〇〇の法則や○○の原理を知っていて、それを上手に利用したのかというと、そうではありません。それらを全く知らないで工夫したのです。

ではなぜできたのでしょうか。それは、工夫しようと思ったからです。工夫しようと思って、いろいろと考えたからできたのです。工夫しようと思わなければ絶対にできないのです。当たり前です。重要なのは楽しみながら、ああでもない、こうでもない、と考え続けられるかです。つまり、工夫することが楽しいと思えるかどうかです。楽しくなければ工夫しようとはしません。

そこで、ではなぜ楽しくないのかを考えて見ましょう。考えることが好きな人と嫌いな人とがおります。考えることが好きな人は、考えた結果何かができてうれしかったとか、考えたことが何かの役に立ったとかを体験しているのだと思います。人は、誰もできなかったことができたときは非常に嬉しいのです。そして、これによって自信が生まれるのです。「誰もできないことが自分にできた」という経験によって、難しいことでもできるかもしれない、いや、自分なら絶対にできる、と思うようになるのです。なぜなら、誰もできなかったことが自分にできたからです。

小学校以来、学校で興味のないことを無理やり勉強させられて、勉強嫌いになってしまった人は多いと思います。なぜなら、興味のないことを押し付けられて好きになることは絶対にないからです。「勉強しろ」「勉強しろ」と親や先生に言われて無理やり勉強させられたのです。しかも、考えて工夫することではなく理解して覚えることばかりだったと思います。それで、考えることの楽しさを知らないままこれまで過ごしてきたしまったのです。筆者のように、子供の頃にあまり勉強をしなかった人は考えるのが好きになるのかも知れません。

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