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3-9 天然のクーラーと天然の暖房を利用して削減

夏の暑いときには天然のクーラーを利用するといいですし、冬の寒いときには天然の暖房を利用するといいです。天然のクーラーや暖房なんて身近にないと思っていませんか。実はどこにでもあるのです。それは地下です。地下では一年中温度が一定で15度前後だそうです。これを利用しない手はないです。食料品店や食品工場では15度程度で保存する商品を地下に保存しています。野菜・くだもの類やワインやジュース類などです。ですから、地下の冷気や暖気を取り入れて事務所や店舗あるいは工場に送れば簡単に天然のクーラーや天然の暖房になります。

このために必要なことは、空気の流れを作ることです。冷気は下に向かい、暖気は上に向かいますが、地下の冷気や暖気が部屋に入るように空気の流れを作ってやる必要があります。 そのためには、昔の人の知恵を借りれば良いのです。例えば、昔、掘りごたつがある家がありました。この掘りごたつを夏にはクーラーとして利用していたのをご存知ですか。夏にはこの掘りごたつの周囲に取り付けてある板を取り払うと、床下の冷気で足元が涼しいのです。足元に扇風機を置くと床下の冷えた空気が部屋の中に入ってきます。すると、外の空気が吸引されて床下に入ります。そして、床下の冷えた土で冷やされます。部屋の暖まった空気は外に出て行きます。この空気の循環でクーラーができるのです。

掘りごたつのない家ではどうしたと思いますか。実は、床の間の畳を上げたのです。床の間の柱、つまり床柱は本来大黒柱ですから、昔はたいてい家の真ん中にあって実際に家を支えていたのです。ところが、次第に大黒柱が形式的になって、家を支えない大黒柱になり、そのため、家の真ん中に大黒柱が作られなくなりました。つまり、床の間も家の真ん中には作られなくなったのです。そのため、昔の家ほどには効果はないのですが、それでも床の間の畳を上げると、床下の冷たい空気や温かい空気が床板の隙間を通って部屋に入ってくるのです。こういった昔の人の知恵を借りれば、店舗でも工場でも建屋の真ん中あたりから床下の冷気や暖気を取り入れるようにすれば、天然のクーラーや天然の暖房になります。

さらに、地下室を作れば、夏は涼しく冬は暖かいので天然の冷暖房室となります。地下室を作るのは簡単です。穴を掘ってその周囲をコンクリートで固めて土が崩れないようにすればよいのです。そして、出入り口になるところに階段をつくり、床板で全体を覆えば地下室ができます。換気のために換気口を設けて、地下室に入るときには換気を十分してから入るようにします。

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