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第1章 コスト削減・原価低減の取組に当たって

1-1 製品と商品とサービスの違い

まず、コスト削減の対象となる製品、商品、サービスなどの違いについて説明しておきます。広辞苑によれば、製品とは「製造した品物。」であり、商品とは「商売の品物。売買の目的物たる財貨。」であり、サービスとは「物質的生産過程以外で機能する労働。用役。用務。」です。これらの定義から、いろいろな考え方が生まれます。

  1. 工場にあるのは製品であり、商品ではない。工場から出荷され、流通段階に投入されて初めて商品になる。つまり、製品と商品とは異なる。例えば、自社工場で使うために製造した機械は製品であるが、商品ではない。
  2. 製品は、通常は売買の目的物であるから商品でもある。つまり、製品と商品とは同じである。自家消費のための製品や不良品などは商品ではないが、これらは例外と考えるべきである。
  3. 製品と商品とは財貨であるが、サービスは財貨ではないので商品ではない。経済学でも、商品とサービスとを区別している。
  4. 情報を口頭、メール、ファックスなどで伝達するのは用役であるからサービスであるが、情報を本にしたり、CDに保存したりすれば製品となる。この製品を販売しようとすれば商品となる。つまり、情報はサービス、製品、商品などになり得る。

本書では、メーカーが製造するものは製品と呼び、卸・小売業が仕入れ・販売するものは商品と呼びますが、メーカーが売買目的で開発・設計・製造する場合には製品又は商品と呼びます。また、メーカーの立場で書く場合には製品と書き、卸・小売業又は顧客や消費者の立場で書く場合には商品と書きます。したがって、製品と商品とを厳密に区別しているわけではありません。製品・商品と併記する場合もあります。なお、本書では商品とサービスとは区別しております。また、製品以外で商品になり得る品物には、水産物、農産物、林産物などがありますが、本書ではこれらはコスト削減の対象にしておりません。

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